シーンとしての画面/Screen as a scene
トールペイントの図案は描く要素がその形にジャストフィットするようにもっていき、いわばポーズをつけた写真のようなものだと感じます。
ポーズを付けた場面というよりは、頭に浮かぶ1シーン、それが私の目指す画面です。
それは場合によっては、映画における「ひとコマ」と言えるかもしれません。
無限に連鎖する時系列上の一点とでも言えるものかも知れません。
例えば絵本・・・、
それもオリジナルストーリーで仕立てられた、シンプル且つ大衆性のあるもの。
私の目指す画面の着地点の一つかもしれません。
しかし、これが難しい。
画面同様に強い思い込みがストーリーを“くどく”してしまいます・・・。
例えば、このような問いかけも可能でしょう・・・
「何を描きたい? 自分が描きたいものか、人が見たいと思うものか」と。
また、このような言い方も可能でしょう・・・
「人に評価されたいなら人が見たいと思うものを描くべきである」、「絵から距離を置いたところから見えるものを描け・・・」と。
しかし、その問いに対する解こそが、私が現在描き続けている「ひとコマ」であるとも感じます。
それは、その「ひとコマ」こそが私の「生」の1シーンであるとも言えるからです。
「生きる」ことと「描くこと」の同期、それこそが私の考える絵画であり、故に、「ひとコマ」を大切にしたいのかもしれません・・・
“絵本”という様式―
“表現”と“伝達”が分かちがたく結びついた唯一無二の形式が、ここ数年私の関心を惹いて止まないものです。
他の仕事同様に困難はつきものではありますが、
日々、最良の「ひとコマ」を追い求めております。
アトリエPe*Pe 滝 紀子
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